豪雪地あるある
「上水道も凍結するが下水道も凍結する。」
下水道が凍結してトイレに行けなくなり、とても困ったでおなじみのMasakiです。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
(トイレの水を多めに出しておかないと下水道も凍っちゃう。(>_<) )
私は現在山形県に住んでいるんですけど、山形県はとても広い!
広いだけにいろいろな食べ物や文化が存在しています。
山形県内でも冬の時期にしかお目にかかれない貴重な食べ物があります。
それは山形県川西町玉庭地区名産「むくり鮒」です。
むくり鮒
むくり鮒とは山形県置賜地方に伝わる伝統料理で、米沢藩第9代目藩主上杉鷹山公が推奨されたものとされ、約200年以上の歴史ある郷土食です。
出典:やまがたの食 むくりぶな
どのような経緯で鮒が食べられたのかは詳しい文献を探せ出せませんでしたが、米沢市や山形県置賜地方では「鯉」が食べられています。日常的に食されているわけではありませんが正月やハレの日などではよく食されます。
鯉も上杉鷹山公が推奨されたとされていて、享和2年(1802年)に領民のたんぱく質を確保するために相馬中村藩領内(現:福島県相馬市)から持ち帰った鯉の稚魚を米沢城のお堀で養殖したのがはじまりとされています。
出典:米沢市 C(Carp)米沢鯉
享和2年(1802年)といえば米沢藩に伝わる救荒書「かてもの」が刊行された年で、
かてものとは飢餓救済を目的とした穀物の代用品として食べることができる植物類や調理法を記した米沢藩莅戸善政によって執筆された救荒書です。
出典:高垣順子 山形県立米沢女子短期大学名誉教授 著 米澤藩刊行救荒書『かてもの』について
かてものの中にこんな記述があります。
「田螺たにしもつぶからを去ゆてゝほし囲へは幾年を経てもむしばます」
(田螺(タニシ)もからを去り、ゆでてほし囲へば、幾年を経てもむしばまずと云ふ)
「野猪いのしゝの肉を厚サ二三寸長サ六七寸に切蒸籠にてむしたるを取上灰をぬり縄な
にはてあみ火にほしかため...」
(野猪の肉を厚さ二、三寸、長さ六、七寸に切り、蒸籠にてむしたるを取り上げ、灰をぬり縄にてあみ火にほしかため...)
出典:かてもの(現代清書版)
かてもの(原書版)
大平温泉滝見屋 かてものとは?
ここからは詳しい文献を探すことができませんでしたのであくまでも憶測なのですが、上杉鷹山公が鯉を養殖し始めたのは冬場のたんぱく質確保のほか、飢饉時の食料確保という側面があるのではないかと考えられます。
タニシもイノシシも鯉も食べられていた米沢藩領内で「鮒」は鯉以上にポピュラーな食材ではなかったかと推測できます。
私が幼少の頃、よく近所の川や用水路に釣り行ったんだけど鮒はとてもよく釣れました。
鯉以上に数がたくさんいる鮒なら食料に困らないでしょうね。
食べてみた。
これが川西町冬の名物「むくり鮒」です。
食べる前からすでに美味しそうです。(´▽`)
少し観察してみましょう。
鮒は背開きされています。
魚の開きってなんとなく“腹開き”されているイメージあるんだけど(アジの開きとか)、
むくり鮒は“背開き”で調理されています。
魚の開き方には諸説あるらしいんですけど、その説の中に関東は“背開き”が多く、理由として関東には江戸幕府があり江戸は武士中心の町であったため腹から包丁を入れる“腹開き”というのは切腹をイメージさせるため縁起が良くないというものがあります。
出典:大五うなぎ工房 関東の背開き、関西の腹開き。うなぎの割き方が違う理由。
Goin’ Japanesque! 東京と大阪で魚や鰻のさばき方が違う!? ― 背開き?腹開き?その理由は?
なるほど。
私の考察なんですけど、むくり鮒のさばき方は武家社会である米沢藩の御侍さん方を考慮して“背開き”にしたものではないかと思われます。(資料が見当たりませんでしたので本当かどうかはわかりません。(^^;) )
鮒は小ぶりで女性や子供にも食べやすそうですね。
食べてみましょう。
これはうまい!
魚の臭みとかは全くなく、“サクッ”っとした歯ごたえがとても良いです。
鮒を2度揚げしたしているだけあって骨までサクサク食べられます。
甘じょっぱいタレがうまい!
これマジでうまいわ。
「かてもの」が刊行された当時は“甘じょっぱい”タレはなかったと思いますので、当時はきっと鮒を開いて干して焼いた“素焼き”だったと思われます。
素焼きの鮒はどんな味かな?(昔食べた記憶がありますが味は忘れてしまいました。)
美味しかったです。
ごちそうさまでした。
これはうまい!川西町に来たらみんな買ってみて!
むくり鮒の“むくり”は、“捲る(めくる)”って言葉がなまって“むくり”ってなったそうです。
そして縁起物だから正月やお祝い事の時に地元ではだされるそうですよ。
むくり鮒は地元に愛されていますね。
山形県川西町はむくり鮒以外に特産品があって、特に米沢牛や紅大豆がとても有名です。
米沢牛は山形県米沢市のみで生産されていると思われていますが、実際は米沢市周辺自治体でも多く生産されており、特に川西町は約1,920頭の米沢牛が生産されており山形県随一の生産拠点となっております。
出典:川西町 米沢牛の産地
紅大豆は在来種の赤大豆を川西町が標章登録したもので、昔川西町の農家の方が畑で少量栽培していたものを「大豆料理コンテスト」で料理を出展したことをきっかけに特産品化したものです。
私も食べたことがありますがホクホクしてとても美味しかったです。
山形県立置賜農業高校の生徒の皆さまがカレーにして販売しました。
見てみてくださいね!
現代社会において古くからの食文化を今に伝えることはとても素晴らしいことですね。
私も山形県内で鮒を食べる風習があることを最近知ったところです。
私が幼少の頃、よく近所の川や用水路に釣り行ったんだけど鮒はとてもよく釣れました。
ただあまり釣ってきた鮒を食べた記憶がなく、もっぱら水槽に入れて鑑賞していた記憶があります。
鯉や鮒、ナマズは釣らなくても半円形の網で捕れました。
田んぼの用水路で30cmくらいのナマズが捕れるんだ。(;´∀`)
みなさまも山形県川西町にお越しの際はぜひ「むくり鮒」をお買い求めいただき、伝統の味に舌鼓を打ってみてはいかがですか?(冬場しか生産しませんので冬にお越しくださいませ。)
※むくり鮒は少量生産の上、期間限定品でありますので一般の小売販売店には並んでいません。ぜひ山形県川西町にお越しいただきお買い求めください。
販売所一覧
・玉庭農産物加工センター
・玉庭地区交流センター四方山館
・浴浴センターまどか
・米織観光センター
※むくり鮒が売り切れの際は「鯉」をお買い求めください。
鯉の甘煮は甘いタレが身にしみ込んでいてとても美味しいです。
ぜひご賞味を。
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【米沢牛卸 肉の上杉】 サーロインステーキ 米沢牛 600g (200g x 3枚) ※ギフト用パッケージ二種類用意
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※山形県川西町といえば「米沢牛」です。
米沢牛は米沢市だけじゃないんですよ。
口の中でとろけます。
ぜひご賞味を。
※山形県置賜地方は米の一大産地です。
山形県のお米のブランド「つや姫」「はえぬき」「雪若丸」はご存じでしょうか。
モチモチした食感はきっとまた“山形県産米を食べたいっ”と思わせること間違いなし!
ぜひご賞味を。
Rossignol Hero Elite Plus Ti Skis SPX 12 Konect Bindings 2020-174cm
※冬場に山形県にお越しの際はぜひスキー、スノーボードを持参してきてください。
山形県内にはスキー場がたくさんあり大人の方もお子様の楽しめるコースがたくさんあります。
特におすすめは蔵王スキー場と白布スキー場です。
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※冬季に山形県内にお越しになる際はスニーカーで来てはいけません。
足の指が凍傷になってしまいます。(>_<)
防水のブーツや長靴を履いてお越しください。
読んでいただき誠にありがとうございました。
またお会いしましょう!
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