前編はこちら

点検をしましたので今度は組み付けていくことにします。
この「アディバADTre300」のエンジンと駆動系は「KYMCO Downtown 300i」とほぼ同じものが使われています。
部品はほぼ共通です。
この「KYMCO Downtown 300i」の派生モデルはアディバADTre300のほかにも
「kawasaki j300」という車種があり、この車種のエンジンと駆動系は「KYMCO Downtown 300i」とほぼ共通です。
補足:「KYMCO Downtown 300i」の兄弟車として「KYMCO K-XCT 300i」という車種があります。
こちらはショートホイールベース化で俊敏性やスポーツ走行を得意としたモデルとなっています。
「アディバADTre300」で部品探すとなかなか見つからないんだけど、エンジンや駆動系はKYMCOのパーツカタログから探したほうが早いし確実ですね。
クランクケース洗浄
軽く洗浄します。
100円ショップで購入した「セスキ炭酸ソーダ」使いました。
あまり強い洗剤使用するとシール類痛める可能性がありますからね。
小さい刷毛とかあるとべんりですよ。
これも100円ショップで買いました。
100均で子供用の「水鉄砲」買ってきました。
水の勢いもそこそこありますし何より“ピンポイント”で水をかけられるというで買いました。
結構使えますよ(笑)
クランクケースカバー洗浄
ここは強い洗剤使った方が良いです。
キッチンマジックリンを使いました。
クラッチシューのカスや外からの入ってくるドライブベルト冷却用の風がケースを汚しています。
エンジンの油分とか泥なんかも混ざっています。
本当はフィルターでろ過されると思うんだけどね。
洗い終わったら水鉄砲で流します。
クランクケースカバーパッキン剥がし
パッキン剥がしでケースに残ったパッキンを剥がしていきます。
これが結構固い。かなり古いせいか固着しているんです。
Googleで良い方法はないかと検索していたら
「家庭用洗剤で剥がす方法」
使うもの:食器洗い洗剤(中性洗剤)
なに?食器洗い洗剤??
これで簡単に剥がせるの?
やってみましょう。
家に合った食器洗い洗剤をパッキンに塗って一晩おいてみました。(私の持っている洗剤、よく見たら“弱アルカリ性”でした… )
一日後、パッキン剥がしてみると何となく剥がしやすい!
どんどん剥がせます。
これは意外でした。
おそらくですが洗剤がパッキンにしみこんでパッキンがしみ込んだり貼り付け面に入って少し浮かしたりしたのかもしれません。
明確な理由は不明。
ベアリングに給油
ここでクランクケースカバーについているベアリングを点検します。
“ゴロゴロ”とはいっていないのでまだ使えることにします。
(分解したら交換したほうが良いです)
せっかくですのでベアリングに給油しておきましょうか。
スナップリングを外します。
次にベアリングの側面についてある樹脂のカバーを精密ドライバーで慎重に外していきます。
カバーはシールの兼ねていますのでカバーを破壊しないように慎重にドライバーを入れていきます。
外しました。
本来でしたら固形のグリースを注入するのがよいのですかあいにく私はもっていません。
そこで手持ちのスプレー式のモリブデングリスとスプレーブリスを注入します。
注入し終わったら外したカバーを元に戻します。
ドライバー等で強く押すと穴や傷が付くので丁寧に作業を進めます。
つけ終わったら周りをウエスで拭き油分を取り除きます。
(実はベアリングを取り外したかったのですか圧入されているみたいで取れませんでした。それと破壊する可能性もありますからね。)
パッキン作り
今日の作業の“肝”です。
破れたパッキンをどうしようかとネットを検索していたところいろいろな情報がでてきました。
その中に
・純正品を購入
・ベースガスケットを使用して自作
・厚紙を使用する
ん?厚紙?
厚紙ねぇ。これいいかも。
クランクケースカバーはある程度路面からの水や砂を入らなくすればいいと思うので高精度のパッキンは必要ないと思いました。
そこで少し離れた100円ショップに厚紙を見に行きました。
ありました。
ありましたけど幅が足りない…
アディバADTre300のクランクケースカバーは長さがだいたい530mm(53cm)から540mmくらいあります。
100円ショップの厚紙(図工用の紙)は450mmなのです。
足りないなぁ。
どうしよう。
文房具屋さんに行って絵画用の紙を購入するということも考えたのですが、画家さんに悪いと思いましたので止めます。(「パッキンに使います。」とはなかなか言えない…)
いろいろ考えたのですがある程度長さがあり厚みがある部材というのは思いつきません。
単純に純正品を取り寄せるかベースガスケットを使用するというのが良いのですがコンセプトである
・お金をかけない
を頭に入れて考えます。
ホームセンターの中を歩いていると目に留まったのが「ゴムシート」
ゴムシート?
もしかしたら使えるかも…
買ってきました、ゴムシート。
500mm角の正方形を買いました。
これを“対角線”方向に使います。
まずはケースの取付面を脱脂します。
次に家にあった「水性絵具」で取付面に着色していきます。
こんな感じ。
乾かないうちにゴムシートに取付面を下に合わせていきます。
少し上から押すとはっきり跡が付くと思います。
外側を油性マジックでなぞっていきます。
しっかり輪郭を付けていきます。
しばらくしたらケースを持ち上げ輪郭がついているか確認します。
後はハサミで切っていくだけ。
慎重に切っていきます。
意外と気を使います。切断させたら台無しになりますからね。
できました。
これをカバーに付けクランクケースに取り付けていきます。
クランクケースカバー取付
必要ないと思うのですが一応念のため取付面に液体ガスケットを薄く塗っておきます。
ケースに作成したガスケットを付けます。
作成したガスケットがずれないように先に取付ボルトを入れておきます。
ゴム製なのですぐズレるのです。
クランクケースとカバーが合わさったらボルトを締めていきます。
取付トルクは
10Nm(1.0kg/m)
イメージはこんな感じ。
1mの棒の先に1kgの重り乗せた感じのトルクだから締めるときはほんの少し力入れたくらいでいいです。
締めすぎるとアルミのケース割れるかねじ山潰します。
ここで私大変なことに気づきました。
“もしかしてゴム製のガスケット、ボルト締めると潰れて切れるかも…”
そうです。ゴムは柔らかいからあまり締めすぎると締め付けトルクに負けて潰れて切れてしまう可能性があるのです。
大丈夫だろうか…
念のためボルトとケースにマーキングをし、ボルトが緩まないようにボンドを付けておきます。
ドライブベルト用クーリングエアフィルター作成
ドライブベルトの冷却用エア取入れ口についているフィルターを作成します。
耐久性があるフィルター素材であれば代用できると思い、家にあった床拭きようシートを使うことにしました。
・フィルターの外側は2分割式なので分離しその間にシートを挟めます。
・ある程度位置が決まったらハサミで周りを切っていきます。
※取付穴には「カラー」が入っていますのでフィルターを挟んだ状態で合体させるとプラスチック製である相手の穴が割れてしまいますのでフィルターを挟まないように合体させていきます。
組みあがったらクランクケースカバーに取り付けます。
ドライブベルト用クーリングエアフィルターを無事取付ました。
クランクケース化粧カバー取付
中に枯れ葉とか砂が入っていました。
刷毛で掃除します。
取付て終了です。
表にセスキ炭酸ソーダの乾いた跡がありますので拭いておきます。
最後にエンジンをかけて異音やボルトの緩みがないか確認します。
無事組みあがりました。
お疲れさまでした。
家にあるものや身近なもので修理するとなるとお金かからなくていいのですが手間や工夫が必要になります。
その分知恵や知識が増えますよ。
お試しあれ!
今回はここまで。
次回はサイドスタンドを直していくよ。
お楽しみに!


※ベースガスケットはもっておいた方がいいです。自分で作れますしね。

※洗浄用の刷毛は便利です。

※今回はガスケットのボルト穴開けるときクラフトナイフ使ったんだけど、「穴抜きポンチ」使った方が100倍速いです。

※液体ガスケットあると意外と安心します。
横長のコピーその2.jpg)














































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