みなさま、こんにちは。
Masakiです。
今福島県沖では、将来の電力事業に向け、画期的な発電システムが実証研究中です。
その計画とは
「福島洋上風力コンソーシアム」
です。
福島洋上風力コンソーシアムとは
経済産業省から委託をうけて、コンソーシアムとなる共同事業体が、
世界初の「浮体式洋上風力発電所」を実現するために、福島県沖で風力発電システムの実証研究を行っています。
コンソーシアム（共同事業体）
・丸紅株式会社（プロジェクトインテグレータ）
・東京大学（テクニカルアドバイザー）
・三菱重工業株式会社
・ジャパンマリンユナイテッド株式会社
・三井造船株式会社
・新日鐵住金株式会社
・株式会社日立製作所
・古河電気工業株式会社
・清水建設株式会社
・みずほ情報総研株式会社
この実証実験は、東日本大震災の復興に向け、「再生可能エネルギー先駆けの地」を掲げる福島県が、
再生可能エネルギーを中心とした産業の集積、雇用の創出を行い、
福島県が、風車産業の一大集積地となることを目標として行われています。
出典：福島洋上風力コンソーシアム プロジェクト概要
このプロジェクトは、浮体式洋上風力発電所の実現を目指し、安全性、信頼性、経済性を明らかにするため、
平成24年2月に実証研究をスタートいたしました。
実証実験は、
・第一期は2011年から2013年に開発を行い、“2ＭＷダウンウィンド型風車搭載コンパクトセミサブ浮体”の開発を行いました。
・第二期は2016年から開発を行い、世界最大級となる“7MW油圧風車搭載V字型セミサブ浮体”と、“５MWダウンウィンド風車搭載アドバンストスパー浮体”の最適設計と実証研究を行います。
出典：株式会社日立製作所 風力発電システム ダウンウィンドロータ
詳細
・福島復興 浮体式洋上ウィンドファーム 浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業
・福島復興 浮体式洋上ウィンドファーム 実証研究事業 － 第１期実証研究事業 －
・福島復興 浮体式洋上ウィンドファーム 実証研究事業 － 第２期実証研究事業 －
2MW発電設備の発電量とは
2MW発電設備で、実際にどのくらいの家庭の電力がまかなえるか、計算をしてみました。
（間違っていたら連絡ください。）
日本の1世帯当たりの年間消費電力は、
約4,397ｋWh
出典：環境省 建て方別世帯当たり年間電気消費量（固有単位）
・2MWの発電能力
2MW＝2,000kW
・1日当たりの発電量
2,000kW×24h×稼働率0.941
＝45,168KWh
福島浮体式洋上ウィンドファーム2MW風車の稼働率：経済産業省 資源エネルギー庁 福島沖での浮体式洋上風力発電システム実証研究事業総括委員会の検証結果と提言（概要版）
・1年間当たりの発電量
2,000kW×8,760h（24h×365日）×0.941
＝16,486,320kWh
・2MW発電設備の、1年間まかなえる世帯数
1年間あたりの発電量16,486,320kWh÷日本の1世帯当たりの年間消費電力4,397kWh
≒3750世帯
となります。
3750世帯といえば、震災前（平成22年度）の福島県双葉郡の各自治体
・広野町（1,912世帯）
・楢葉町 （2,861世帯）
・川内村（1,116世帯）
・双葉町（2,613世帯）
・葛尾村（470世帯）
の一年間の電力量がまかなえることになります。
出典：福島県 県内各市町村住民基本台帳人口・世帯数 平成21年度
電力に詳しくない、素人の考えですが、
2MWの発電設備は結構大きい発電量に感じます。
この計算は、世帯数のみの計算で、工場や施設などは入っていません。
実際は、2MWの発電設備1基で1つの自治体の電力をはまかなうことは難しいでしょう。
フォトギャラリー
2013年7月13日、いわき市にあります“いわきら・ら・ミュウ”の2階に、
福島洋上風力コンソーシアムについて理解を深めてもらう展示施設
「福島洋上風力交流センター」
がオープンしました。
福島洋上風力交流センターには、福島洋上風力コンソーシアムで使用される風力発電設備の模型や写真パネルがたくさん展示てあります。
さっそく見てまいりましたよ！
感想
みなさま、
原子力発電所は必要ですか？
東日本大震災であれだけの被害を受けて、それでも必要ですか？
住むところさえなくなるんですよ。
昔、友達と遊んだところや、生まれ育ったところでさえ、立ち入れなくなるんですよ。
たしかに、昔は過疎に悩んだ自治体は原子力発電所誘致で、莫大なお金が町や村に入って、一時的には財政が潤ったかもしれませんが、
1回でも重大な原子力事故が起きてしまえば、入ったお金の何倍もの労力や時間が費やされてしまいます。
人も土地もお金もなくなり、いいことなど何もないです。
一番失って悲しいのは、
人々の“笑顔”です。
福島洋上風力コンソーシアムは将来の福島復興に向け、画期的な発電計画だと思います。
エネルギー政策を再生可能エネルギーに転換するのに、いいタイミングではないでしょうか。
資料によりますと、第二期実証研究事業で建設した「7KW浮体洋上風力発電設備」はトラブルが続き、稼働率も16.4％と低下していることで、撤去を検討しているとのことです。
しかし、再生可能エネルギーの道は閉ざしてはいけません。
このようなすばらしい計画を無駄にしてはけません。
何よりも、原発事故の悲劇を繰り返してはいけません。
日本に原発はいりますか？
福島に原発はいりますか？
日本に原発はいらない！
福島に原発はいらない！！
※東京電力HDは、福島第二原子力発電所を全基廃炉にする方針を、
2018年6月14日に表明しました。
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読んでいただき、誠にありがとうございました。
またお会いしましょう！
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